一覧に戻る

空室メンテナンス事業 ビジネスモデル戦略

p2-26-vacant-room-maintenance-business-model-plan.md

作成日時:2026/01/12 03:37
更新日時:2026/01/15 08:06

空室メンテナンス事業 ビジネスモデル戦略

目的: 「設備のドクター」としてのポジション確立と、工事売上最大化モデルの構築

Core Purpose: 技術力(電気・ガス・リノベ)を活かし、管理会社に「最短の客付け」を提供し、自社の「工事売上」を最大化する

手段: 空室巡回・点検 → 早期不具合発見 → バリューアップ工事受注

合言葉: 「掃除屋になるな、設備のドクターになれ」

作成日: 2026-01-05 ステータス: 計画策定完了


1. 16の市場セグメントと心理的欲求の分析

ターゲットセグメント(優先度順)

P1: コアターゲット(最重要)

1. 不動産管理会社の経営層

  • 心理的欲求: 金持ち × 安全、賢い人 × 近道
  • 痛み:
    • 空室期間中の収益ロス
    • トラブル発生時のオーナー対応工数
    • 「適当な業者」による客付け遅延
  • 訴求点:
    • 「空室期間を最短にする『設備のドクター』がいます」
    • 「管理物件の『かかりつけ医』として、いつでも最短対応」
    • 「報告書→見積書がワンストップ。オーナーにそのまま転送OK」

2. オーナー(投資用不動産所有者)

  • 心理的欲求: 親 × 平和、金持ち × 安全
  • 痛み:
    • 賃料下落・空室への不安
    • 「何かあったらどうしよう」という漠然とした心配
    • 管理会社への「ちゃんとしてる?」という不信感
  • 訴求点:
    • 「あなたの物件を『定期検診』し、価値を守り続けます」
    • 「設備不具合を早期発見し、高額修理を未然防止」
    • 「客付け前の『バリューアップ工事』で賃料アップ」

P2: セカンドターゲット

3. 賃貸仲介業者(客付け担当者)

  • 心理的欲求: 誰にでも × 時間、賢い人 × 近道
  • 痛み:
    • 内見中の設備不具合で客付け失敗
    • オーナーとの「やるべきこと」調整工数
  • 訴求点:
    • 「内見前に『客付けOKレポート』をお届け」
    • 「即日対応できる在庫と技術力で、最短客付け」

P3: ニッチターゲット

4. リノベーション需要オーナー

  • 心理的欲求: 老人 × 若さ、金持ち × 安全
  • 痛み:
    • 築年数経過による入居者付けにくさ
    • 「何をすればいいか分からない」
  • 訴求点:
    • 「巡回で把握した現状に基づく『ピンポイント改善提案』」
    • 「給湯器→エアコン→内装、工事一括対応」

2. 価値提案設計

コア価値提案

「空室中の『かかりつけ医』として、最短客付けと物件価値向上を実現」

機能的価値

  1. 早期不具合発見: 他社が見落とす「設備の予兆」を特定

    • 換気扇の異音→「あと3ヶ月で故障」
    • 給湯器の効率低下→「交換時期到来」
    • コンセントの焼け→「即時交換必須」
  2. スピード対応: 在庫を持つ電気店としての即日工事

    • 「エアコン在庫」→明日取り付け
    • 「給湯器在庫」 → 明日交換
    • 「照明・コンセント」→ 即日修理
  3. ワンストップ報告: 管理会社がそのままオーナーに転送できるフォーマット

    • 現状写真 + 不具合箇所ピックアップ + 見積書 + 工事予定日
    • 「あとはオーナーに聞いてください」からの脱却

感情的価値

  1. 管理会社への安心感:

    • 「何かあったらすぐ来てくれる」という心強さ
    • 「プロの目でチェックしてくれている」という信頼
  2. オーナーへの安心感:

    • 「自分の資産を守ってくれている」という感謝
    • 「管理会社がちゃんとやっている」という評価
  3. 現場スタッフの誇り:

    • 「掃除屋ではなく、設備のドクター」というアイデンティティ
    • 「不具合を発見して、工事に繋げた」という達成感

社会的価値

  1. 管理会社のブランディング:

    • 「設備管理がしっかりした管理会社」という差別化
  2. オーナーの資産価値向上:

    • 適切なメンテナンスによる物件寿命延長
    • バリューアップ工事による賃料アップ

価値提案スローガン案

  • 「掃除屋になるな、設備のドクターになれ」(内部スローガン)
  • 「あなたの物件の『かかりつけ医』です」
  • 「空室期間を最短に。設備トラブルを未然に。」
  • 「報告書に見積書付き。オーナーにそのまま転送OK。」

3. ビジネスモデルキャンバス

項目 内容
顧客セグメント • 不動産管理会社(メイン)
• オーナー(最終意思決定者)
• 賃貸仲介業者(客付け担当)
価値提案 • 早期不具合発見による客付け期間短縮
• 在庫を持つ即日工事対応
• 管理会社がそのまま転送できる報告書
• 設備の予兆を見抜くプロの眼
チャネル • 管理会社への直接営業
• 賃貸仲介業者との提携
• オーナー向けセミナー
• 既存工事顧客からの紹介
顧客との関係 • 定期巡回契約(月次・隔週)
• 「かかりつけ医」としての信頼構築
• 巡回報告書×工事見積書の一貫提供
収益の流れ • 巡回基本料(5,000〜10,000円/回)
• 工事売上(メイン収益源)
• • エアコン交換: 15〜25万円/台
• • 給湯器交換: 12〜20万円/台
• • その他設備修理: 1〜10万円/件
• • バリューアップ工事: 30〜100万円/件
キーリソース • 技術スタッフ(電気・ガス工事士)
• 設備在庫(エアコン・給湯器)
• 巡回ノウハウ・チェックリスト
• 報告書テンプレート
キーアクティビティ • 巡回・点検
• 工事見積作成・施工
• 管理会社との定期MTG
• スタッフ教育(「設備のドクター」意識)
キーパートナー • 不動産管理会社
• 賃貸仲価業者
• 設備メーカー(パロマ等)
• 内装業者(リノベーション時)
コスト構造 • 巡回基本料の人件費(トントン)
• 設備在庫の在庫コスト
• スタッフ教育コスト
• 報告書作成工数

収益構造イメージ

巡回基本料: 7,000円/回 × 月4回 = 28,000円/月
→ 人件費・諸経費で利益はほぼゼロ(トントン)

↓ 巡回を通じて発見

工事発生率: 20%(5回に1回)
平均工事単価: 10万円
→ 月間工事売上: 28,000円 × 20% × 10万 = 56,000円
※ 実際は「1回の巡回で複数箇所発見」の可能性あり

月間工事粗利益: 56,000円 × 30% = 16,800円
年間粗利益: 16,800円 × 12ヶ月 = 201,600円

物件数10件で:
年間工事粗利益: 201.6万円

※ ポイントは「巡回はトントンでも、工事でしっかり利益」

4. 競合分析

競合の種類

競合タイプ 代表例 強み 弱み
清掃業者 ハウスクリーニング業者 掃除のクオリティ 設備知識なし、工事対応不可
ハウスメーカー 大手ハウスメーカー ブランド力、品質 高価格、対応遅い、定期巡回不可
設備業者 電気工事業者 工事の品質 「トラブル時対応」がメイン、予防メンテナンス弱い
管理会社内製 管理会社社員 コストゼロ 専門知識不足、現場工数増

我々の強み(競合優位性)

1. 「設備のドクター」というポジション

  • 清掃業者にはない「技術的専門性」
  • 設備業者にはない「定期巡回・予防メンテナンス」
  • 管理会社にはない「プロの目」と「即日工事」

2. 在庫を持つ電気店としてのスピード

  • 「明日直せます」の実現力
  • 大手ハウスメーカーには真似できない即応性

3. 報告書の質

  • 「現状報告」だけでなく、「工事見積書」までセット
  • 管理会社がオーナーにそのまま転送できるフォーマット

4. 「かかりつけ医」としての信頼

  • 「何かあったらまず連絡」というポジション確立
  • トラブル未然防止によるオーナーからの感謝

「掃除屋」との決定的な違い

項目 掃除屋 設備のドクター(我々)
主眼 掃除の丁寧さ 設備の不具合発見
報告書 「掃除しました」 「不具合箇所発見・見積書付き」
収益モデル 清掃料のみ 巡回料(トントン)+工事(利益)
技術スタッフ 清掃スタッフ 電気・ガス工事士
付加価値 なし 在庫を持つ即日工事

5. Go-to-Market戦略

フェーズ1: ピボット検証(1ヶ月目)

目標: 既存管理物件5件で「巡回→工事」の流れを検証

アクション:

  1. 既存の管理会社関係者にコンセプト説明
  2. 「試験的に3ヶ月、月2回巡回」の提案
  3. 巡回報告書のフォーマット作成
  4. 工事発生率・客付け期間への影響を計測

KPI:

  • 巡回実施数: 10回(5物件×2回)
  • 工事発生率: 20%以上
  • 管理会社満足度: 4.0/5.0以上

フェーズ2: ローンチ(3ヶ月目〜6ヶ月目)

目標: 管理物件20件まで拡大

チャネル戦略:

1. 管理会社への直接営業(70%)

  • ターゲット: 中小規模管理会社(従業員10〜50名)
  • アプローチ:
    • 「空室期間が平均3ヶ月。最短1ヶ月にできませんか?」
    • 「管理物件の『かかりつけ医』を持ちませんか?」
    • 無料トライアル(初回巡回無料)の提案

2. 賃貸仲価業者との提携(20%)

  • 「客付け前の物件チェック」を依頼
  • 成功報酬型(工事成約時のキックバック)
  • 仲価業者から管理会社への紹介

3. オーナー向けセミナー(10%)

  • 「空室期間を減らす設備管理術」
  • 「賃料を上げるバリューアップ工事」
  • 管理会社を通した参加募集

営業プロセス:

1. アプローチ(電話・メール・訪問)
   ↓
2. 30分プレゼンテーション
   • 空室期間の現状
   • 「設備のドクター」の価値
   • 事例・シミュレーション
   ↓
3. 無料トライアル(初回巡回)
   • 実際の現場で不具合発見
   • 報告書+見積書提出
   ↓
4. 契約締結
   • 月2回巡回、1年契約
   • 工事は別途見積もり
   ↓
5. 定期フォロー
   • 月次報告
   • オーナー向け資料提供

フェーズ3: スケール(6ヶ月目〜)

目標: 管理物件50件、年間工事売上1,000万円

戦略:

  1. エリア展開: 大阪府全域 → 兵庫県・京都府
  2. スタッフ増員: 技術スタッフ3名体制
  3. サービス拡充:
    • 内装リフォーム
    • 定期的なバリューアップ提案
  4. サブスクリプション化:
    • 「プレミアムメンテナンスパック」(月額5,000円で点検+小修理無制限)

6. 3人の役割分担の最適化

A(営業・長谷川)のミッション

KPI: 「契約数」ではなく「工事発生率」

具体的アクション:

  1. ターゲット選定:

    • 設備投資に理解のある管理会社・オーナーを見極める
    • 「価格重視」層は断る勇気を持つ
    • 「物件数×築年数」で工事ポテンシャルを予測
  2. 契約条件設計:

    • 巡回頻度の最適化(月2回 vs 月4回)
    • 工件マージンの交渉
    • 解約条件の明確化
  3. 管理会社との関係構築:

    • 月次MTGでの報告
    • オーナーへの提案資料作成支援
    • トラブル時の一次窓口

評価指標:

  • 工事発生率(目標: 20%以上)
  • 管理会社維持率(目標: 80%以上)
  • 1物件あたりの年間工事売上(目標: 20万円以上)

B(技術・黒沼)のミッション

KPI: 「掃除時間」ではなく「点検・診断時間」

具体的アクション:

  1. 現場での「プロの眼」発揮:

    • 「この換気扇、あと半年で壊れそう」を記録
    • 「給湯器の効率悪い、交換候補」をピックアップ
    • 「コンセントの焼け、即時交換必要」を判断
  2. 報告書の質向上:

    • 不具合箇所の写真を明確に撮影
    • 「修理が必要か」「いつまでに対応すべきか」を明記
    • オーナーが理解できる言葉で説明
  3. スタッフ教育:

    • 若手スタッフへの「設備の予兆」見極め指導
    • 巡回チェックリストの作成・更新
    • 工事見積もりスキルの向上

評価指標:

  • 巡回1回あたりの不具合発見数(目標: 3件以上)
  • 工事見積もり成約率(目標: 50%以上)
  • 現場での所要時間(目標: 掃除30分・点検30分)

C(事務・田中)のミッション

KPI: 「報告数」ではなく「報告書の品質と営業貢献」

具体的アクション:

  1. 「報告」を「営業資料」に変換:

    • 管理会社がオーナーにそのまま転送できるフォーマット
    • 不具合箇所の視覚的な整理(Before/After写真)
    • 工事見積書の同梱
  2. 工事スケジュール管理:

    • 在庫状況との整合性確認
    • 技術スタッフのスケジュール調整
    • オーナーとの日程調整
  3. データ分析・改善:

    • 工事発生率のトレンド把握
    • 管理物件ごとの工事履歴管理
    • 「かかりつけ医」としての信頼度調査

評価指標:

  • 報告書提出までのリードタイム(目標: 翌営業日)
  • 管理会社からの「そのまま転送した」件数
  • オーナーからの「ありがとう」フィードバック数

3人の連携フロー

【巡回前】
A: 管理会社から空室情報収集
B: 対象物件の設備把握(過去工事履歴等)
C: 巡回スケジュール調整

【巡回中】
B: 現場で点検・不具合発見・写真撮影
• 「掃除30分・点検30分」を意識
• 不具合箇所をスマホで記録

【巡回後】
B: 不具合箇所リストをCに提出
C: 報告書+工事見積書作成
A: 管理会社に提出・オーナー説明支援

【工事成約時】
A: スケジュール調整・契約
B: 工事施工
C: 請求書作成・アフターフォロー

7. リスク対策

リスク1: 巡回だけで工事に繋がらない

原因:

  • 現場スタッフが「掃除」に終始し、「点検」がおろそかに
  • 報告書が現状報告のみで、「工事提案」が弱い
  • 管理会社が「オーナーの予算」で判断してしまう

対策:

  1. スタッフ教育:

    • 「掃除屋になるな、設備のドクターになれ」の徹底
    • 不具合発見のインセンティブ制度(発見報奨金)
    • 巡回同行レビュー(BがAの巡回に同行)
  2. 報告書フォーマット改善:

    • 必ず「工事見積書」を添付
    • 「放置すると〇〇万円の修理に」という損失回避訴求
    • 「今なら在庫があるので明日直せます」という緊急性
  3. 管理会社との事前合意:

    • 「5万円以下なら管理会社判断でOK」の上限設定
    • 「オーナーには『かかりつけ医』として紹介」の依頼

リスク2: 管理会社からの信頼獲得に時間

原因:

  • 「新しい業者」への警戒心
  • 「今まで通りで十分」という現状維持バイアス
  • トラブル時の「本当に来てくれるのか?」不安

対策:

  1. 無料トライアルの提供:

    • 初回巡回無料で実際の品質を体感
    • 「1回でも不具合が発見できればペイ」という価値提示
  2. 実績・事例の可視化:

    • 「巡回で発見→即工事→客付け1ヶ月短縮」の事例
    • オーナーからの感謝状・ testimonial
  3. スピード対応の実証:

    • 「エアコン在庫持ちなので明日取り付け」の実演
    • トラブル時の「30分以内に現場到着」の実現

リスク3: 技術者育成・定着

原因:

  • 「巡回=掃除」というモチベーションの低下
  • 工事案件が少ない時期の収入不安
  • 「設備のドクター」としてのプライド醸成不足

対策:

  1. 給与体系:

    • 基本給+「工事成約ボーナス」
    • 不具合発見ごとのインセンティブ
  2. キャリアパス:

    • 「見習い→中堅→シニア」のスキルレベル明確化
    • シニアは「教育担当」としての役割付与
  3. モチベーション維持:

    • 「不具合発見ランキング」の可視化
    • 月間MVPの表彰
    • 「設備のドクター」としてのプライド醸成(社内認定制度)

リスク4: 季節変動による工事案件の偏り

原因:

  • 夏はエアコン、冬は給湯器工事が集中
  • 春・秋は閑散期になりがち

対策:

  1. 閑散期のメニュー開発:

    • 内装クロス張替え(客付け前のリフレッシュ)
    • 照明交換(LED化)
    • コンセント増設
  2. 定期メンテナンスパック:

    • 月額固定収入の確保
    • 閑散期でも安定的な工数確保
  3. 在庫戦略:

    • 閑散期に備えて在庫を確保
    • 季節需要の先読み発注

8. 成功のKPI

短期KPI(1ヶ月〜3ヶ月)

指標 目標 現状 測定方法
巡回契約物件数 5件 0 契約書
工事発生率 20%以上 - 巡回数 / 工事件数
管理会社満足度 4.0/5.0 - アンケート
平均工事単価 8万円 - 請求書
巡回1回あたりの不具合発見数 3件 - 報告書

中期KPI(6ヶ月〜1年)

指標 目標 測定方法
巡回契約物件数 20件 契約書
工事発生率 25%以上 巡回数 / 工事件数
1物件あたりの年間工事売上 20万円以上 売上集計
管理会社維持率 90%以上 契約更新率
客付け期間短縮効果 平均1ヶ月短縮 管理会社ヒアリング
紹介件数 3件以上 紹介入数

長期KPI(1年〜3年)

指標 目標 測定方法
巡回契約物件数 50件 契約書
年間工事売上 1,000万円以上 売上集計
エリア展開 2府県以上 拠点数
リピート工事率 60%以上 同一物件での複数回工事割合
「かかりつけ医」認知度 大阪府内管理会社の30%が認知 アンケート
スタッフ数 5名以上 雇用契約

追跡指標

コホート分析:

  • 契約開始月別の工事発生率推移
  • 築年数別の工事頻度
  • 管理会社規模別の単価

NPS(Net Promoter Score):

  • 管理会社への調査: 「他の管理会社に紹介したいか?」
  • 目標スコア: 50以上

収益構造分析:

  • 巡回料 vs 工事売上の比率
  • 工事種類別の収益性
  • 1物件あたりのLTV(生涯価値)

9. 最初のアクションプラン

Week 1: コンセプト固めと資料作成

  1. 内部合意形成:

    • A・B・Cで「設備のドクター」の方向性を共有
    • 「掃除屋にならない」ためのルール策定
  2. 営業資料作成:

    • プレゼンテーション(10ページ)
    • 巡回報告書テンプレート
    • 契約書案
    • 料金表(巡回料+工事料)
  3. ターゲットリスト作成:

    • 既存関係者の管理会社10社
    • 新規開拓ターゲット20社

Week 2-3: 試験巡回開始

  1. 既存関係者への提案:

    • 「試験的に3ヶ月、月2回巡回を無料で」
    • 実際の物件で不具合発見を実演
  2. 巡回フローの確立:

    • チェックリストの最終化
    • 写真撮影の手順
    • 報告書作成時間の計測
  3. 工事見積もり体制:

    • 主要設備の標準見積もりテンプレート
    • 在庫状況のリアルタイム共有

Week 4: 本契約締結と改善

  1. 試験結果の分析:

    • 工事発生率
    • 管理会社のフィードバック
    • 報告書の改善点
  2. 本契約締結:

    • 有料巡回契約の提案
    • 1年契約での締結
  3. 営業強化:

    • 新規管理会社へのアプローチ開始
    • 成功事例の作成・配布

Month 2-3: 10物件達成

  1. 契約物件数10件達成:

    • 新規5件+既存5件
    • エリアを広げて分散
  2. 工事発生率安定化:

    • 目標20%以上を維持
    • 「不具合発見ランキング」でスタッフ意識向上
  3. 管理会社との定例MTG開始:

    • 月次報告
    • 改善点のフィードバック

10. 成功の鍵(Key Success Factors)

1. 「設備のドクター」というポジションの確立

  • 清掃業者との違いを明確に
  • 設備業者にはない「定期巡回・予防メンテナンス」を武器に
  • 「かかりつけ医」としての信頼構築

2. 「報告書に見積書付き」の実現

  • 管理会社がオーナーにそのまま転送できるフォーマット
  • 「あとはオーナーに聞いてください」からの脱却
  • 工事成約率の向上

3. スタッフの意識改革

  • 「掃除屋になるな、設備のドクターになれ」の徹底
  • 不具合発見のインセンティブ制度
  • 「プロの眼」を養う教育

4. 「在庫を持つ電気店」という強みの活用

  • 「明日直せます」のスピード対応
  • 大手ハウスメーカーには真似できない即応性
  • 客付け期間短縮への貢献

5. ターゲットの選定

  • 「設備投資に理解のある管理会社・オーナー」を見極める
  • 「価格重視」層は断る勇気を持つ
  • LTV(生涯価値)の高い物件への集中

11. まとめ

この「空室メンテナンス」事業は、以下の3つで圧倒的な優位性を持っています:

  1. ポジションの希少性: 「設備のドクター」としての空白地帯
  2. 収益構造の合理性: 「巡回はトントンでも、工事でしっかり利益」
  3. 強みの相乗効果: 「技術力×在庫×即応性」の組み合わせ

ターゲットは明確(管理会社)、競合は不在(清掃業者×設備業者の隙間)、需要は顕在(空室期間短縮、客付け向上)。

あとは、「掃除屋になるな、設備のドクターになれ」の合言葉通り、スタッフの意識改革と、質の高い報告書・営業活動を徹底するだけです。

「あなたの物件の『かかりつけ医』です」をキャッチコピーに、是非プロジェクトを進めてください。


付録: 巡回報告書テンプレート(構成案)

基本構成

  1. 物件情報

    • 物件名・住所
    • 巡回日時・担当者
  2. 全体評価

    • 設備全体の健康度(A〜C評価)
    • 早急な対応が必要か(Yes/No)
  3. 不具合箇所リスト

    • 写真(Before)
    • 箇所(例: 給湯器・リビングエアコン・キッチンコンセント)
    • 状態(例: 異音・効率低下・焼け)
    • 緊急度(例: 即時交換・1ヶ月以内・次回客付け前)
  4. 工事見積もり

    • 項目別見積もり
    • 合計金額
    • 工事予定日(在庫状況に基づく即日対応)
  5. その他気づき

    • 客付けに影響しそうな箇所(壁の汚れ・カーペットの状態)
    • バリューアップ提案(例: LED照明交換で光熱費削減)
  6. 次回巡回予定

記載例

【給湯器】
状態: 給湯温度が不安定。お湯が出るまで時間がかかる。
診断: 経年劣化による熱交換器の詰まり。交換推奨。
緊急度: 次回客付け前(来月中)
工事見積: ¥168,000(パロマ PH-1615AW交換+標準工事)
備考: 在庫あり、明日から工事可能。工事完了まで半日。

【リビングエアコン】
状態: 運転時の異音(カタカタ音)。冷房効力低下。
診断: ファンモーターの異常。放置すると完全故障のリスク。
緊急度: 1ヶ月以内
工事見積: ¥185,000(シャープ 6畳エアコン交換+標準工事)
備考: 在庫あり、明日から工事可能。

10. 実施タスク一覧

タスク管理表

フェーズ 担当者 タスク名 詳細 ステータス 期限
共通 全員 キックオフ会議 • 役割分担の最終確認
• アタック先決定
• サービス開始日設定
未着手 Week 1
共通 全員 スケジュール確定 • 1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月のマイルストーン設定 未着手 Week 1
共通 全員 週次定例MTG設定 • 毎週○曜日○時
• 進捗共有・課題特定
未着手 Week 1
フェーズ1 長谷川(営業) プレゼン資料の修正 • 「設備のドクター」コンセプトの反映
• 事例・シミュレーション追加
• 無料トライアル案の明記
未着手 Week 1
フェーズ1 長谷川(営業) モニター提案の準備 • 既存関係者10社へのリスト作成
• メール・電話のトークスクリプト作成
• 「試験的3ヶ月、月2回巡回を無料で」案の文面化
未着手 Week 1
フェーズ1 長谷川(営業) 概算料金表の作成 • 巡回基本料(7,000円/回)
• 工事別料金目安
• 長期契約割引案
未着手 Week 1
フェーズ1 長谷川(営業) 契約書雛形の準備 • 巡回契約書
• 工事請負契約書
• 個人情報取扱同意書
未着手 Week 1
フェーズ1 黒沼(技術) 点検チェックリスト作成 • 給湯器
• エアコン
• 照明・コンセント
• 換気扇
• その他設備
未着手 Week 1
フェーズ1 黒沼(技術) 現場道具の調達 • デジタルカメラ/スマホ
• 懐中電灯
• メジャー
• 筆記具・クリップボード
• 保護具(手袋・マスク)
未着手 Week 1
フェーズ1 黒沼(技術) 撮影ルールの策定 • 不具合箇所の撮影 angles
• Before/Afterの統一フォーマット
• 画像の命名規則
未着手 Week 1
フェーズ1 黒沼(技術) スタッフ教育用資料作成 • 「設備の予兆」見極めポイント
• 不具合発見事例集
• 巡回マニュアル
未着手 Week 1
フェーズ1 田中(事務) 報告フォーマット作成 • 巡回報告書テンプレート
• 不具合箇所リスト
• 写真添付フォーマット
• 管理会社向け・オーナー向け2種類
未着手 Week 1
フェーズ1 田中(事務) 鍵管理フロー構築 • 鍵の受取・返却ルール
• 管理簿の作成
• 紛失時の対応フロー
未着手 Week 1
フェーズ1 田中(事務) 連絡ツールの準備 • 管理会社とのグループチャット(LINEWORKS等)
• ステータス共有シート
• スケジュール管理ツール
未着手 Week 1
フェーズ1 田中(事務) 見積書テンプレート作成 • 主要工事の標準見積もり
• 工事別・設備別の単価表
• 在庫状況反映機能
未着手 Week 1
フェーズ2 長谷川(営業) モニター提案の実行 • 既存関係者10社への連絡
• プレゼンテーション実施
• トライアル開始契約
未着手 Week 2-3
フェーズ2 長谷川(営業) ターゲットリスト作成 • 新規管理会社20社
• 管理物件数・エリアでの選定
• 「設備投資に理解のある会社」のスクリーニング
未着手 Week 2-3
フェーズ2 黒沼(技術) 試験巡回の実施 • 実際の現場での点検
• 不具合発見・報告
• 工事見積もり作成
未着手 Week 2-3
フェーズ2 黒沼(技術) 巡回フローの最適化 • 所要時間の計測
• チェックリストの改善
• 報告書作成時間の把握
未着手 Week 2-3
フェーズ2 黒沼(技術) 工事管理体制の確立 • 在庫状況のリアルタイム共有
• スケジュール調整フロー
• 見積もり→成約のプロセス
未着手 Week 2-3
フェーズ2 田中(事務) 報告書の品質チェック • 第1号報告書のレビュー
• 管理会社への提出
• フィードバック収集・改善
未着手 Week 2-3
フェーズ2 田中(事務) 工事発生率の計測開始 • 巡回数・工事件数の記録
• 発見不具合箇所の分類
• 成約率のトラッキング
未着手 Week 2-3
フェーズ2 田中(事務) 管理会社フォローの開始 • 定期報告の作成
• オーナー説明資料の提供
• トラブル時の対応フロー検証
未着手 Week 2-3
フェーズ3 長谷川(営業) 試験結果の分析 • 工事発生率の確認
• 管理会社満足度のアンケート
• 改善点の特定
未着手 Week 4
フェーズ3 長谷川(営業) 本契約の提案 • 有料巡回契約への移行提案
• 1年契約での締結
• 料金・条件の最終確認
未着手 Week 4
フェーズ3 長谷川(営業) 新規アプローチの開始 • 新規管理会社への営業開始
• 成功事例の作成・配布
• 紹介プログラムの設計
未着手 Month 2-3
フェーズ3 黒沼(技術) 不具合発見ランキングの開始 • スタッフ間の競争促進
• 月間MVPの表彰
• ベストプラクティスの共有
未着手 Month 2-3
フェーズ3 黒沼(技術) スタッフ教育の実施 • 若手スタッフへの同行レビュー
• 「設備の予兆」見極め指導
• 巡回マニュアルの更新
未着手 Month 2-3
フェーズ3 黒沼(技術) 工事品質の標準化 • 標準工事手順書の作成
• 写真記録の義務化
• 顧客満足度調査
未着手 Month 2-3
フェーズ3 田中(事務) 作業要領書の作成 • 全フローの文書化
• トラブル対応マニュアル
• FAQs作成
未着手 Month 2-3
フェーズ3 田中(事務) 請求フローの確立 • 巡回料請求書の自動化
• 工事請求書のテンプレート
• 入金確認・未入金対応
未着手 Month 2-3
フェーズ3 田中(事務) KPIダッシュボードの構築 • 巡回契約物件数
• 工事発生率
• 1物件あたりの年間工事売上
• 管理会社満足度
未着手 Month 2-3

マイルストーン

Week 1: 内部準備完了

  • プレゼン資料・契約書・チェックリスト・報告フォーマット完成
  • ターゲット10社確定

Week 2-3: 試験巡回開始

  • 既存関係者5件でトライアル開始
  • 巡回フロー・報告フロー確立

Week 4: 本契約締結

  • 試験結果の分析
  • 有料契約への移行
  • 新規アプローチ開始

Month 2-3: 10物件達成

  • 新規5件+既存5件
  • 工事発生率20%以上安定
  • 定例MTG・評価制度確立

Month 4-6: 20物件達成

  • エリア拡大
  • スタッフ増員検討
  • サービス改善

関連ファイル

  • /Users/sales/genki-denki/agents/business-model-strategist.md
  • /Users/sales/genki-denki/skills/business-model-strategy.md
  • /Users/sales/genki-denki/notes/p2-25-concept-room-business-model-plan.md(参考事例)
  • /Users/sales/genki-denki/notes/p2-23-kyutouki-paloma-lp-business-model-plan.md(参考事例)

作成日: 2026-01-05 目的: 空室メンテナンス事業のビジネスモデル戦略策定 作成者: Claude Code バージョン: 1.0